身近になったバイクオーディオ
ヘルメット装着はバイクに乗るときに必須なのですが、バイクに乗るときの装備は車種によって変わります。
特にスクーターですと普段着で簡単に乗れてしまいます。
最近では収納にも優れたビッグスクーターの普及により、より車に近くなりお手軽になったといえるでしょう。
そのため便利さだけでなく、快適さを求めるというのは当たり前になってきています。
スクーターの快適装備というと、真っ先に思いつくのはオーディオです。
スマートフォンの普及により、イヤホンをつけて乗る人もいると思いますが、これは非常に危険です。
2011年5月に道交法の改定により、「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと」となっています。
周りの音が聞こえないほどの音量で運転すると、違反となるのです。
これはオーディオにおいても同様ですので、注意してください。
最近では周囲の音が聞こえるヘッドホンやイヤホンが開発されているようですが、ヘルメットを装着している状態ですとやはり周囲の音は聞きづらくなるようですので、音楽を聴いて走行したいのであればオーディオを装備するほうをお勧めします。
後付の問題点
バイクのオーディオ装備は、大排気量車のツアラーでオプション装備が存在しますが、他の種類では純正装備は見かけません。
問題点は2つあります。
逆にいうとこの問題点をクリアーすると、使えるようになるのです。
1つ目の問題点は防水です。
車用のオーディオなどは、水に濡れることなど考慮してありませんので、雨に濡れてしまうと一発で壊れてしまいます。
バイクは車と違い密封空間ではありません。
ライダーが風雨にさらされる乗り物です。
そのためメーター類には防水加工が施されています。
ではすべてのバイクのメーター類が防水かというと、実はそうではありません。
カウル付のバイクのメーターは防水仕様にはなっていないのです。
これはカウリングにより直接雨が当たることがないためで、大型ツアラーの純正オーディオも同様にカウルの中に装着されています。
ビッグスクーターは大型カウリングやスペースにもかなりの余裕がありますので、防水という面では比較的簡単につけることができると思います。
2つ目の問題点は、電源です。
レーダーやLEDなどバイクの後付の電気部品はそう電力を喰うものはありません。
ですがオーディオとなると話は別です。
バイクのバッテリーは車と比べると小さなものです。
バッテリーに負担がかかるということだけは認識しておく必要があります。
またその電力はバッテリーから直接引くことになるのですが、直結してしまうとエンジンを切った後でも、電気は流れ続けバッテリーが上がってしまいます。
スイッチの取り付けやキーボックスとの連結が必要になりますので、電気に詳しくないかたはショップに頼まれるほうがよいでしょう。
ビックスクーターには、携帯充電用のコネクターが純正でついているタイプがあります。
激しく電力を消費するオーディオでない限りは使用できます。
そのことを考えると、他のバイクに比べ、ビックスクーターはオーディオを装備しやすい車種だといえるでしょう。