KTMの「390 DUKE」は、ネイキッドスポーツバイクの中でも特に洗練されたデザインと高いパフォーマンスを兼ね備えたモデルです。ここでは、390 DUKEの魅力について、特徴、シリーズの歴史、ユーザー評価を交えながら深掘りしていきます。
KTM 390 DUKEの特徴
独創的なデザインと現代的な機能
390 DUKEはそのエッジの効いたスタイリングで、ライダーたちを魅了しています。2017年以降のモデルでは、鋭角的なLEDヘッドライトとTFTフルカラー液晶メーターを搭載し、視覚的なインパクトだけでなく、実用性も向上しました。2024年モデルでは、さらに進化したデザインが施され、斬新さと力強さを兼ね備えています。
また、フレームにはKTMの代名詞ともいえるスチールトレリスフレームを採用。軽量ながら高い剛性を実現し、安定したコーナリングと俊敏な操作性を可能にしています。2024年モデルではアルミサブフレームとの2ピース構造となり、さらにバランスの取れた乗り心地が期待できます。
パワフルでコンパクトなエンジン
390 DUKEには、水冷単気筒DOHCエンジンが搭載されています。特筆すべきはその排気量。登場時には373ccだったエンジンが、2024年モデルでは398ccに拡大されました。最高出力45馬力を発揮し、軽量な車体と相まって抜群の加速性能を実現しています。
ライドモード(ストリート・レイン・トラック)の選択が可能になり、初心者から経験豊富なライダーまで幅広い層に対応。シンプルながら洗練された操作性が魅力です。
ライダーに優しい装備
高性能なエンジンに加え、390 DUKEは快適性や安全性を向上させる装備を多数備えています。例えば、スリッパークラッチやクイックシフターによるスムーズなギアチェンジが特徴的です。また、USBポートの搭載やデジタルメーター内のギアポジション表示など、現代のライダーが求める機能が充実しています。
390 DUKEシリーズの歴史
KTM 390 DUKEは2014年に登場し、その後の進化を続けてきました。このモデルはKTMの「スモールデュークシリーズ」に位置付けられ、125 DUKEや200 DUKE(現在は250 DUKE)とともにラインナップされています。以下では、主なモデルチェンジとその進化を振り返ります。
初代(2014年モデル)
初代390 DUKEは、軽量なシャシーと高出力エンジンを組み合わせたモデルとして登場しました。欧州ではA2ライセンス対応、日本国内では普通二輪免許で運転可能な点が注目され、エントリーユーザーからの支持を集めました。
フルモデルチェンジ(2017年モデル)
2017年には初のフルモデルチェンジを実施。この時点で、同社のフラッグシップモデル「1290スーパーデュークR」を彷彿とさせるデザイン要素が取り入れられました。新たに搭載されたTFT液晶メーターはスマートフォンとの連携が可能で、ツーリングや日常使いの利便性が向上しました。
現行モデル(2024年モデル)
2024年モデルではエンジンの排気量が398ccに拡大され、新設計のフレームを採用。ライドモード機能が搭載されるなど、さらに充実した装備が加わっています。新たなカラーリングや細部にわたるデザインの改良が、シリーズの洗練度を一層高めています。
KTM 390 DUKEの評価
ユーザーからの評価
KTM 390 DUKEは、軽量で扱いやすい車体とパワフルなエンジンの組み合わせが高く評価されています。「ネイキッドバイクらしい軽快な走行性能」と「都市部でも扱いやすいコンパクトさ」が、多くのライダーに支持されている理由の一つです。
一方で、サスペンションやシートの硬さを指摘する声も見られます。これは、スポーティな性格を強調するためのセッティングの影響ですが、ツーリング主体のライダーにとっては、多少の快適性が犠牲になる場面があるかもしれません。
コストパフォーマンスの高さ
新車価格は50万円台後半から80万円台と、同クラスの競合車種に比べて競争力があります。中古市場でも選択肢が豊富で、リーズナブルな価格で手に入るのも魅力的です。これにより、初めてバイクを購入するライダーやセカンドバイクを探しているユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となっています。
まとめ
KTM 390 DUKEは、その尖ったデザインと性能、そしてリーズナブルな価格で、多くのライダーから支持を得ています。初心者にも優しい装備や機能が充実しており、日常の足からワインディングロードまで、幅広いシーンで活躍できるバイクです。
シリーズの歴史を振り返ると、常に進化を続け、ライダーのニーズに応え続けてきたことがわかります。2024年モデルの登場で、さらにその魅力が増し、次の世代のバイクライフを彩る存在になることは間違いありません。
390 DUKEは、初めてのスポーツバイクにも、日常と趣味を両立させるセカンドバイクにも最適です。その洗練されたデザインと高性能を体感することで、ライダーの心を掴むこと間違いなしの一台と言えるでしょう。