バイクメンテナンス

タイヤ

チューブタイヤの交換

バイクが走っているのは、タイヤが地面との間に摩擦を発生させているためです。
もしこのタイヤの摩擦が十分に発生していないような状態になっていれば、地面との間で空転をすることになり、上手く進むことができなくなってしまいます。
走ることはできていても、グリップ力が足りなくなってしまってコーナリングに問題が発生したり、燃費の低下が起こってしまうようなことも少なくありません。
その為、タイヤの状態を正常に保っておくことも、バイクを乗る上では重要なポイントとなります。

自動車の場合、タイヤの交換というのは比較的行い易いメンテナンスの一つです。
タイヤがそのままの状態であり、取り外しで付け替えを行うことが出来るためです。
しかし、バイクの場合はチューブタイヤが利用されているため、取り外して交換をするのもそこまで簡単ではありません。
そこでここでは、意外と大変なチューブタイヤの交換の方法について紹介します。

タイヤの交換手順

タイヤの交換を行う場合、まずはホイールを取り外すことになります。
この部分が案外難しいもので、特にインボードディスクブレーキ型のバイクの場合には取り外しが大変です。
アウターディスクブレーキ型や、ドラムブレーキ型の場合には、比較的簡単に取り外す事ができます。

タイヤをホイールごと取り外したら、次にビードブレーカーを利用して全体のビード落としを行います。
この時、リム側に傷がつかないように、ギリギリの部分に行う必要があるためデリケートな動作が必要となります。

ビードが落ちたら、次はプロテクターを利用してタイヤの取り外しを行います。
片側に体重を掛けるようにして固定し、もう片側に力を掛けるようにすると取り外しやすくなります。
古くなってタイヤが硬くなってしまっている場合にはこれが上手く外れなくなるため、注意が必要です。
ホイールからタイヤの片側が抜けたら、もう片側も乗り越えさせるようにして取り外します。

次に、ホイール内部にあるエアバルブの交換を行います。
切断するような形で取り外して、新しいものを装着するので構いません。
この時にはビードワックスを使っておくと良いでしょう。
同じように、リムにもビードワックスを塗っておくようにします。

リムはタイヤの接する外側だけではなく、内側についても汚れをとっておくと良いでしょう。
そして、新しいタイヤをホイールに装着していきます。

この時、タイヤとホイールの回転方向が逆にならないように、しっかりタイヤの方向を確認しておくようにしましょう。
全体にしっかり密着するように装着を行ったら、エアを入れてタイヤをふくらませていきます。
問題がなければ、しっかり真円の形となります。