バイク用品

バイクに高圧洗浄機を使っても大丈夫?

高圧洗浄機はあまり向いていない

ネット通販等でもよく見かける高圧洗浄機は、高い水圧を使って汚れを簡単に落とすことができるとても便利なアイテムです。
洗車場にも置いてあることが多く、活用すればバイクも素早くきれいになるのではと考える方も多いでしょう。
ただ結論から言うと、バイクの洗車に高圧洗浄機を使うことはおすすめされていません。

一つ目の理由として、バイクはエンジンを始めとした様々なパーツがむき出しになっているからです。
車と違って、様々な方向からの水に耐えられるようにデザインされていないんです。
当然、雨の中での走行も想定してデザインされているので前からの水には強いと言えます。
しかし、通常の走行環境ではありえない水圧や継続した後ろからの放水には耐えることができません。

パーツの中に水が入ってしまう可能性があるため、バイクの洗浄時に高圧洗浄機は使わない方が良いでしょう。
高圧洗浄機を使ってしまった場合、防水加工されているシートであってもシートの下がびしょびしょになってしまったり、塗装が剥がれてしまう可能性があります。
近距離で放水すると、浸水してしまい配線などにサビが発生してしまう可能性も考えられます。

このように、一見簡単に素早く汚れが落とせるように見える高圧洗浄機には様々なデメリットやリスクがあります。
簡単に綺麗になったとしても、内部のパーツやエンジンがダメになってしまっては元も子もありません。
車体を綺麗にしようとして、塗装がはがれてしまうのも台無しです。

高圧洗浄機を使う場合の注意点

デメリットを理解した上で、それでも高圧洗浄機を使ってどうしてもバイクを洗いたいという場合はいくつかのポイントをおさえ自己責任で行う必要があります。
まず近距離で使わないように注意しましょう。
少なくとも、車体から100cm以上離れた場所で使うようにしましょう。

特に、バイク用ステッカーは剥がれやすいので注意しながら洗車を行います。
できるだけ前方、上方向からの放水がおすすめです。
離れた場所で前方から噴射することで、内部への浸水リスクをできるだけ抑えることができます。
特に浸水が心配なパーツには養生テープなどを使って、目張りを事前に行っておきましょう。

エアクリーナーをはじめとした給排気口には、使用しないようにしましょう。
このような穴から、水が入ってしまう可能性が高いからです。
水だけならともかく、泥や砂が飛んで内部に入ってしまえばエンジンや他の精密なパーツに影響を与えてしまいます。
頑固な汚れが付いてしまったタイヤの汚れなどには、高圧洗浄機を使うことができます。

基本的に、バイクは手洗いで水道水をゆるく流しながら行うのがオススメです。
高圧洗浄機を使うとしても、水圧の高い掃除をしないというイメージで使いましょう。