日常点検は義務だと知っていますか?
日常点検は、道路運送車輌法で、バイクに乗る人全てに義務づけられています。
とはいうものの、実際に行っている人はほとんどいないといっていいでしょう。
たまに乗る人や、ツーリングなどを行う際にはやっても、乗る頻度の多い人や日常の足にしている人はまず行ってはいないはずです。
この日常点検は、バイクだけではなく車両、すなわち車にも行う義務があるのですが、警察や運送業などの毎朝日課として行うような組織でもなければ、まずやっていないといって過言ではありません。
ましてや個人ともなると、その存在自体も知らない人がほとんどです。
この日常点検において発見できるはずのものが、そのまま放置されていたとなると、違反の対象となります。
日常点検の項目は、ブレーキ、タイヤ、エンジン、灯火装置、バッテリー、その他となっています。
ランプの球切れなどで、整備不良と止められたかたはこの灯火装置の点検を怠ったとみなされるわけです。
実際には走行前から切れていたのか、それとも走行中に切れたのかの判断は分かりませんので、質問の受け答えなどによっては注意程度で済むものが多いのですが、やはり危ないことには変わりありませんので、
点検は行ったほうがいいでしょう。
定期的にやろう
日常でバイクを使う人にとっては、毎日やるというのは難しいものがあります。
特に足代わりとして使っている人にとっては、利便性があるから使っているのであって、乗る前に毎日行っていては利便性は損なわれてしまいます。
そう考えると、燃料を入れるとき、洗車を行うとき、休日などに定期的に行うか、走行距離に応じて行うという自分なりのルールを設けたほうが確実に行うことができます。
具体的な点検としては、ブレーキはブレーキの効きや遊び具合、ブレーキオイルの確認(ドラムですとワイヤーの張り)、ブレーキバットの残存確認。
タイヤは空気圧、スリップサイン、ひび割れ、損傷や磨耗などの確認。
エンジンはオイルの汚れや量の確認、エンジンの異音やかかり具合の確認、エンジンの汚れ具合の確認(排気漏れやオイル漏れがあった場合は汚れています)、水冷の場合は冷却水。
灯火装置はライトやウィンカーが正常に作動しているかの確認。
バッテリー液のチェック。
その他としてチェーンの張り具合の確認や足回りの確認(シール類の破損によるオイル漏れなど)を行います。
この日常点検は法律上安全を確保するために行われていますが、バイク自体を長持ちさせるためにも役に立っています。
一つ一つの細かいパーツを確認しているのではありませんが、どの項目も重要なパーツを点検しています。
そのためパーツの変化に気づきやすく、放っておいては交換するしかないという前に気づくことができ、重要なパーツをフォローできます。
例えばバッテリー液の確認を怠ると、バッテリーそのものを交換しなくてはいけません。
足回りのシール類の破損に気づかなければ、足回りそのものを交換しなくてはいけなくなるのです。
バイクは様々なパーツが集まってできた乗り物です。日常点検を行うことによりパーツを長持ちさせることは、バイク自体の寿命も延びることになります。
ましてや走行の安全にはかかせない点検ですので、定期的に行うようにしましょう。