まず見て覚えよう
改造の第一歩であるマフラー交換ですが、まずはショップに頼んで交換してもらうことです。
そのとき作業手順や方法、工具などを覚えておく。
そしてその後の機会には、自分で挑戦するというのが理想です。
マフラー交換は改造の中でも比較的易しいものなのですが、車種や熟練度によって難しさは変わってきます。
小排気量空冷単気筒車でカウルレスのバイクですと比較的やり易いのですが、大排気量車の水冷多気筒、いり込んだ排気周りでカウル付のバイクですとショップですら嫌がります。
90年代にホンダがVFRというバイクを発売していたのですが、そのエンジンはV型水冷4気筒でマフラーを全て交換するためにはエンジンを降ろさないと交換できないといわれていました。
車もそうなのですが、作業を行うためには、作業を行うスペースが必要となり、工具を持った手が入らないと作業はやりづらくなります。
プロでさえやりたがらない作業を、整備の素人が行えるわけなどありません。
まずは簡単な構造で、作業効率のよいバイクで経験を積んだほうがいいでしょう。
スクーターなどは簡単そうに見えますが、排管の取り回しが複雑な種類もあります。
できないと思ったら無理をせず、ショップに頼んだほうがよさそうです。
経験がものをいう仕事
マフラー交換を行うためには、相応の工具が必要になります。
ベテランのかたになると、専用工具がなくとも他の工具を応用して行いますが、初心者ですと部品を壊したり無くしたりしますので、注意が必要です。
またマフラーは組み付ければ終了というものではありません。
ただ組んだ状態は仮組みといい、他の部品との兼ね合いをみるためのものです。
この状態ではほとんどの場合、排気が漏れます。
パイプを組み合わせただけの状態ですので、煙が漏れるのは当然です。
ガスケットなどのパッキン類を交換して、排気漏れが起こらないようにしなくてはいけません。
またパッキンを入れても、組み方によっては漏れる場合があります。
これは経験でしか分からないことですので、努力する以外ありません。
またほとんどの市販マフラーはバイクに装着するだけで使用できますが、性能を重視するかたはそこからセッティングを行う必要があります。
ノーマルとは素材や重さ、形状や構造も違うのです。
ノンセッティングとはいっても、必ずツボはあります。
まして市販品はエンジンが壊れないように作られていますので、シビアなセッティング内容ではありません。
性能を重視されるかたは、自分なりのセッティングを行うことをお勧めします。
またそのマフラーに飽きて他のマフラーに付け替える際には、一度ノーマルに戻すことをお勧めします。
市販マフラーに比べ、味が無い、パワーが無いと思われますが、社外マフラーからノーマルに戻すとノーマルの良さ、素性の良さというのが再発見できます。
ノーマルを再び試し、体感をリセットしてからのほうが、次のマフラーの良さというのが発見できると思います。