強制保険と任意保険
公道でバイクを運転するときには、保険に入ることが義務付けられています。
自賠責保険いわゆる強制保険ですが、排気量250cc以上のバイクは車検制度があり車検の際に強制保険は加入します。
250cc以下のバイクにも同様に強制保険は義務であり、加入していないバイクを公道で運転すると無保険運転となり、無車検運行と同様に点数は6点減点(一発免停)、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金(無車検は6月以下の懲役又は30万円以下の罰金)となります。
反則金ではなく罰金もしくは懲役になるのです。
ちょっとうっかりしていたではすまないことになってしまうので、保険の確認だけは忘れずにしたいものです。
バイクや車を公道で使用するにおいては、この強制保険だけでは安心はできません。
強制保険はあくまでも最低限の保険ですので、すべての事故に対応している保険ではありません。
強制保険では足りない部分をフォローする形で、任意保険に加入する必要があります。
任意ですので入っていないと罰せられるわけではありません。
ですが強制保険は対人であり金額も限定されています。
もし相手が高給取りで補償額が追いつかなかったならば。
相手車両が高級車であったならば。
自損で廃車してしまったならと、強制保険では対応がつかない場合など多々あるのです。
自分が事故を起こさなくとも、巻き添えを食うこともあります。
停車していない限り、10:0という形は起こりにくく、こちらに非がなくとも修理代を多少なりとも負担しなくてはいけません。
そのためにも任意保険は、言葉通りの任意と受け止めるのではなく、加入しておくべき保険なのです。
加入する条件
この任意保険ですが、保険会社によっては無改造の条件がある場合もあります。
この場合の無改造は、会社によって違います。
基本的に安全に考慮した車検適合車であればOKなのでしょうが、どこまでが無改造とみなすというのは保険会社次第であるというのが実情のようです。
そのため条件に無改造がある場合は、代理店の人に相談することをお勧めします。
実際に見てもらい、条件を満たしているか確認を取ったほうがよろしいでしょう。
その際には写真という媒体を通さず必ず相手の目で確認をとるようにしましょう。
これは事故があった際に、トラブルを防ぐためには必要なものです。
そのためこのような条件がある場合は、インターネットでの契約は控えるようにしましょう。
相手は実車を確認してはいません。
どのようなトラブルが起きるとも限りませんので、少しでも改造している車両はこの条件がある保険に加入するのは控えた方がいいでしょう。
では改造車の保険はというと、いくら安価でも無改造の条件がついた保険は避けたほうが得策です。
安いといっても保険料は払わなくてはいけませんし、なにより肝心なときに事故の相手ではなく、自分の保険会社とトラブルが起きては無駄としかいいようがありません。
保険というのは自分に合ったものを選ぶのが、一番有効的だといえます。また違法改造車は保険がおりない場合がほとんどですので、その点だけは注意してください。