身体を事故から守る
プロテクターは、ライダーの身体を事故から守る重要なバイク用品の1つです。
バイクは車と異なり、硬い車体で守られることがなく、身体がむき出しの状態で、車以上のスピードで走らせることも少なくありません。
風を浴びて走る爽快感が味わえる一方で、万が一、転倒したり、自損事故や衝突事故を起こした場合には、ライダーの体へのダメージは大きくなる可能性があります。
重傷を負うにとどまらず死亡率も高く、48%が頭部の受傷が原因で、次いで26%が胸部の受傷が原因で命を落としています。
頭部についてはヘルメットで守ることとなり、ヘルメットをかぶらず走ることは認められません。
ですが、身体を守るプロテクターとなると、オフロードやモトクロスを楽しむライダーは別として、街乗りなど普段バイクを楽しむ際には、あまり意識して付けている人は多くないのです。
ライディングウェアでは肩や肘をメインにプロテクターが標準装備され、それ以外の部分はオプション装備が一般的です。
しかし、過去の事故データからいけば、胸のチェストプロテクターはぜひともつけておきたいところでしょう。
また、バイク事故で怖い部分が背中や腰です。
脊髄損傷により、一生起き上がれない寝たきり状態になってしまったり、腰を強打することで脊髄に障害が生じ、下半身不随となり、生涯車いす生活という事故も少なくありません。
サイズ選びも重要
大好きなバイクに乗っていて事故に遭い、二度と好きなバイクに乗れないというのはとても悲しいことです。
そのため、胸部を守るチェストプロテクターや、背中を守るバックプロテクターも必須アイテムとして用意したいところです。
もっとも、プロテクターなら何でもいいわけではありません。
やはり、安全性能の高いプロテクターを選ぶことが重要です。
性能の良さ、硬さの違いのほか、装着方法の違いもあります。
また、プロテクターのサイズ選びも重要で、しっかり身体を守るために、身体にジャストフィットするプロテクターを探すことが大切です。
ワンサイズのプロテクターではなく、いくつかのサイズがラインナップされているものがいいかもしれません。
見た目のデザインや価格も様々なため、バイクショップでスタッフの助言を受けつつ比較検討しましょう。
身体部分の防御能力の高さとともに、ライディング時の動きやすさにも配慮されたものが使いやすいといえるかもしれません。
可動部が設けられたプロテクターですと、ライダーの動きを妨げる可能性が小さくなるため、安全性と快適性を両立させることができます。