ホンダ CRF250Lの特徴
リニューアルされたホンダのCRF250Lは、初心者がオフロードを走るのに最適なモデルです。
エンジンを徹底的に見直すと同時に、シャシーを大きく変えて大幅な軽量化にも成功しています。
外観のイメージは、まさにモトクロスバイクという感じです。
リアカウルにかけて鋭く跳ね上がるフォルムは、オフロードを走破するのに最適なフォルムと言えるでしょう。
エンジンはCBR205Rのエンジンをベースに、それより最高出力を抑えつつ、低域や中域でのトルクに力を入れた特性となっています。
燃費性能にも優れ、カタログ数値はそれぞれ44.3km/L(定地燃費値)、32.5km/L(WMTCモード値)です。
スチール製のフレームは新設計で、メインとなるパイプが真円ではなく楕円形をしており、高い剛性としなやかな乗り心地に貢献しています。
フロントのタイヤサイズは3.00-21、リアのタイヤサイズは120/80-18で、アルミ鋳造のリアアームとの組み合わせによりあらゆる場面での軽快なハンドリングを可能にしました。
ホンダ CRF250Lの歴史と乗り心地の魅力
ホンダ CRF250Lが最初に登場したのは2012年です。
「Onを便利に、Offを楽しむ」というキャッチフレーズで登場しただけに、初心者でも扱いやすいことを重視して設計されました。
なお「CRF」とありますが、競技用モデルとは関係なく、完全に新しく設計されたモデルです。
ちなみに「CRF250L」の「L」は「Legal」の略で、公道での走行に適したモデルとして開発されました。
その後ラインナップを順調に拡充していき、全世界でおよそ13万台の販売数を誇るシリーズとなっています。
なお、2021年にはフルモデルチェンジを果たしました。
さらなる軽量化が図られるとともに出力特性も改良され、オフロードの走破性がより向上するとともに一般道での扱いやすさもキープしています。
そんなCRF250Lですが、コンセプトどおり初心者のオフロードデビューにふさわしい乗り心地です。
フレームがしなやかで足回りが良く、凹凸の激しい路面でも衝撃をしっかり吸収してくれる、とてもマイルドな乗り心地です。
また、フルモデルチェンジでさらなる軽量化が図られただけあって、とても扱いやすく感じられます。
特にハンドリングの軽快さが心地良く、自由にコース取りができそうです。
フロントタイヤに石が当たったり溝に軽く当たったりしたとしても、タイヤが弾かれたり滑ったりすることがありません。
それゆえ、初心者でも恐怖感なくオフロードを走行できます。
なおシート高は880mm、スタンディングよりも座った時の運転しやすさを重視したポジションになっています。
初心者が最初からスタンディングポジションで乗る必要はないので、この点でも初心者向けにベストな設計と言えるでしょう。