HONDA Dio110の特徴
HONDA Dio110は原付二種に分類されるスクーターですが、100cc超のマシンのなかではかなり小柄です。
50ccよりは大きいですが、見た目も跨った感じも原付一種とそれほど変わらないほどコンパクトに仕上がっています。
また、車体がコンパクトであるだけに、重量が軽いのもHONDA Dio110の特徴です。
わずか96kgと、100kgを切る重量の原付二種は少なくとも新車の国産車には見当たりません。
それだけに、原付二種のなかでは貴重な選択肢となるでしょう。
見た目がいかにもスクーターという印象なのは、ステップスルー方式を備えていることも一つの理由でしょう。
両足をそろえてステップに載せるスタイルなので、右側にも左側にも乗り降りが簡単です。
なお、HONDA Dio110は20万円台前半というエントリーモデルの価格ですが、それでいて「Honda SMART Keyシステム」というキーレスシステムを採用しています。
車には今や当然の機能ですが、スクーターには必要ないと思う方もいるでしょう。
ところが、実際に使ってみるとその便利さがよくわかります。
ポケットにキーを入れたまま跨るだけでスタートできるのは、HONDA Dio110ならではの魅力です。
また、燃費性能が優れていることもHONDA Dio110の特徴の一つでしょう。
ホンダのこの種のスクーターのなかでは、最も低燃費の54.9km/L(WMTCモード)となっています。
燃費の良い50ccスクーターと比べてもかなりの優秀さです。
HONDA Dio110の歴史と乗り心地
HONDA Dio110は2011年に誕生しました。
もともとグローバル向けに「NSC110」という名前で一足早く海外で発売されたのですが、少し遅れて2011年7月18日に国内仕様が発売されました。
空冷4ストロークの107ccという排気量のエンジンに、大きな14インチホイールを装備していることが特徴です。
デザイン的にも美しく、2011年度のグッドデザイン賞に選ばれました。
そんなHONDA Dio110の乗り心地ですが、重量の軽さもあってやはり軽快です。
110ccクラスながら力強い加速感が得られるのは、100kgを切る軽量さのゆえでしょう。
特に低域から中域にかけての加速がすばらしいです。
125ccと比べると高速域では劣りますが、そもそも通勤・通学など街乗りの用途に選ばれるスクーターですから、そこは問題にはならないでしょう。
また加速だけでなく減速がスムーズなのも、HONDA Dio110の乗り心地を良くしている理由です。
減速した時の振動が少なく、大径の14インチホイールのおかげで小回りにも優れ、日常の移動手段として申し分ないレベルに達しています。