エアサスとは?
エアサスとは、バイク走行中の衝撃を吸収してくれるパーツで、快適にバイクを走らせるためにとても大切なパーツです。
正式にエアサスペンションと言い、空気の収縮と圧力を活用することで走行中の衝撃を吸収してくれます。
従来のバイクにはコイルスプリングというパーツが搭載されていますが、エアサスペンションに切り替えることで耐久性と静音性を高めることができるのが特徴です。
またエアサスは長距離のツーリングにも適しているので、ツアラータイプなどの長距離向けのバイクに搭載されていることが多くあります。
エアサスのメリット
エアサスのメリットは、何といってもその乗り心地の良さです。
ストロークによってエアが圧縮し、その反発を増加させることで走っている時の衝撃がかなり軽減されます。
つまり走っているときの振動が少なくなり、かなりスムーズに走行ができるようになるということです。
エアサスを装着したバイクなら、長距離の走行でも疲労感を感じにくく安全性を高く保ったまま走行できるのも魅力です。
特にタンデムツーリングや荷物を多く積載するキャンプツーリングの際は、エアサスを装着するメリットを最大限に感じられることでしょう。
定期点検が大切
エアサスは快適な乗り心地に大きく貢献してくれるパーツですが、壊れやすいパーツだと言われているのも事実です。
そう言われている理由には大きく三つあり、そのひとつはエア圧の調整です。
エアサスの中には高圧のエアが入っているので、少しでも漏れると圧が大きく変化し故障につながります。
空気圧が下がったまま走行を続けていると、エアサスが壊れてしまうので要注意です。
エアサスポンプを使って、適度な圧をキープすることが必要です。
さらにエアサスのシステムが古くなっていると、フィッティングやバルブなどの部品が多くそのパーツからエアー漏れが起きてしまうことがあります。
新しいエアサスシステムはパーツの数がかなり減っているので、エア漏れのリスクは少なくなっています。
5年程度で摩耗するパーツなので、古い場合には修理よりも買い換えるのが良い場合があります。
ホースをハサミで切ってしまうと、エアサスの故障の原因になる場合があります。
切っている断面が真っ直ぐでないと、エア漏れが起きてしまうからです。
ハサミで切るのではなくホース専用カッターを使うだけで、断面をまっすぐにすることができエア漏れを防げるので、エアサスを装着する際には必ず使いましょう。
また、エアタンクの水分もエアサスの故障の原因です。
エアタンクの水分がシリンダーの中に入ってしまうと、Oリングがへたってしまうので故障の原因になります。
エアタンクを外して水分を抜く、もしくはフィルターをつけて対策しましょう。
故障しやすいパーツではあるものの、エアサスはメンテナンスによって故障を防ぐことができます。