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リチウムイオンバッテリーなら専用の充電器が必要

リチウムイオンバッテリーの問題点

低温でもたくさんの電流が取り出せて、始動性にとても優れているのがリチウムバッテリーです。
一見すると魅力ですが、リチウムと一口に言っても様々な種類があります。

バイク用のリチウムバッテリーだけでもリチウムイオン・リチウムポリマー・リチウムフェライトの3種類があります。
基本的には、リチウムポリマーとリチウムイオンは同じものと考えてよいでしょう。
そのため、大きく分けると2種類のリチウムバッテリーがあると言えます。

リチウムバッテリーは、取り扱いがシビアなことがデメリットです。
発生電圧が鉛のバッテリーとは全く異なるリチウム電池ですが、直結すると合計の電圧は12v前後まで出すことができ、鉛バッテリーと同等になるでしょう。
つまり、従来型のバッテリーと置き換えた使い方ができるということです。

ただリチウム電池には、鉛の電池とは異なるいくつかの特徴があります。
低温でも性能が低下しにくい、大電流が流せる、小さくて軽い、自然放電しにくいといったメリットです。

このようなメリットの反対に、もちろんデメリットもあります。
一つ目に、リチウムバッテリーは過充電してしまうと一発でバッテリーが使えなくなってしまう可能性があるということです。
過放電は非常にデリケートな注意点で、一定の電圧を下回ってしまうと二度と充電ができなくなってしまいます。

鉛のバッテリーであれば空っぽになるまで放置しておいてもすぐに充電すれば復活しますが、リチウムバッテリーはそうはいきません。
自己放電しにくいというメリットはありますが、車体に載せたまま長時間放置しすぎるとメインキーがオフになっていたとしても、わずかに流れている電流によって電圧が下がってしまう可能性があります。

だから専用充電器が必要

従来型の鉛バッテリー充電器を使っても、ある程度はバッテリーを充電することができます。
ただ、これは条件が揃った時に限ります。
少しでも条件から外れてしまうと、二度と充電できなくなりリチウムバッテリーがダメになってしまいます。
ダメになるだけならともかく、簡単に爆発や発火といった事件が発生する可能性もあります。

ですから、専用の充電器を必ず使うようにしましょう。
各社が専用の充電器を用意していることには理由があります。
従来の汎用充電器で充電するのは、非常に危険だからです。

鉛バッテリー充電器を使ってリチウムバッテリーを安全に確実に充電するのは、ほぼ不可能です。
リチウムバッテリー専用の充電器を使えば、鉛バッテリーとは異なるリチウムバッテリーに合わせた充電が可能です。
せっかく高価なリチウムバッテリーを一発でダメにしないためにも、絶対に専用の充電器を使いましょう。