オススメのバイク - 400cc

KAWASAKI ZEPHYR400の魅力

『西風』という名のバイクはシンプルでベーシックでもある

カワサキのZEPHYR400は、名称に『西風』と言う意味があり、スタイルがオーソドックスとなっています。
その名称に込められているのは、バイクの世界に新たな風を吹き起こすという思いです。

空冷DOHC2バブルのエンジンで排気量400ccなのですが、馬力は僅か45psになります。
GPZ400Rという機種が1985年に発売されて、2年連続で販売台数が1位を記録したのですが、カワサキではそれ以外でのヒットがありませんでした。
そこで1年半ほどかけて、時代とは反対を行くような、空冷エンジン400ccのバイクを開発していたのです。

ベーシックかつシンプルという点がコンセプトになっていて、それはバイクに乗っている時ならではの風を感じられるというのがコンセプトの理由です。

ZEPHYRは1989の4月にデビューを飾ると、瞬く間に入荷待ちの注文まで出るほどにまで注目を集めて、名称のように1台だけでもそれからのバイクの動向を変えたと言えます。
それからも人気は持続し、1996年には4バルブ53馬力に上昇したZEPHYRχが発売されましたが、これまでの2バルブ46馬力の車両も一緒に販売され、確固たる人気を築きました。

ZEPHYRは20年もの歴史があるのが魅力

自動車排出ガス規制が2008年に強化されることとなり、ZEPHYR400や750、1100は販売が終了しています。
そして2009年にはZEPHYRχも販売終了しました。

どちらにしても最後のモデルはZⅠやZⅡと同じく流線型の『火の玉タンク』を装備して登場しているのですが、20年ほどに及ぶ販売の歴史に幕を閉じたということになります。

年式での違いについても見逃せないことなどがポイント

ZEPHYR400の見た目は、年式によって異なる点があるのをご存知でしょうか。

初めに、1989年デビューのC1は、スポーツバイクの様な変わり種の二眼型のスピードメーターが付いています。
タンクのエンブレムについてもステッカーになっているのが特徴です。

このエンブレムに関しては、C2において高い質感のあるメタル製に変更されて、C3ではメッキである弾丸メーターになっています。

タンクにはメーカーのロゴが入るのが通常ですが、カワサキでは車名にとてもこだわっていたので、タンクに『ZEPHYR』というロゴが入れられたと言われています。

1989年にZEPHYRが誕生した頃には、実際のZEPHYRはカスタムベースになっているバイクであるという印象があったかもしれません。
ZEPHYRが誕生した頃には、旧車になるZが高値で取引されるようになってきていたので、少しカラーを変更するとZEPHYRがZⅡのように見えるのですが、旧車を好む方には人気となるだろうと予想がつくものだったのです。