バイクメンテナンス

バッテリー

バッテリーのメンテナンス

バイクというのは、エンジンによる熱動力だけで全てが動いているわけではありません。
様々な動作のためには、同時に「電気」が用いられています。
バイクに電気を供給しているのは「バッテリー」です。

特に古いバイクの場合、バッテリー周りの効率は低下している可能性が高くなります。
メンテナンスを十分に行わなければ、さらに電気系統の能力が低下していき、バッテリーが上がりやすくなってしまうことになります。
その為、定期的にバッテリーについてもメンテナンスを行うようにしましょう。
充電さえしていれば、電力切れが起こることがない、という考え方は危険です。

計測からメンテナンスまで

それでは、バッテリーのメンテナンスの手順について紹介します。
バッテリーメンテナンスにおいては、まずはバッテリーの状態がどうなっているのかを確認する必要があります。
まず、バッテリーメンテナンス状況に問題がないかどうかを確認するために、比重を測るようにしましょう。

始めに補充電を行った上で、比重計を用いて適切な比重になっているかどうかを確認します。
もし比重が異常値を示している場合には、バッテリーの状態が悪化している可能性が考えられます。

比重自体には問題がないという場合には、次にバッテリーの電圧がどうなっているのかを確認するようにします。
こちらについても専用の電圧計を利用して調査を行いましょう。
一般的には12ボルト以上あれば正常値であると言われますが、本来は12.5ボルト以上あることが望ましいといえます。
電圧が降下してしまっている場合には、チャージャーに問題が有る可能性もあるため、別のものを用意することも検討するのが良いでしょう。

次は、充電系統のチェックの方法です。
充電系統に問題があると、バッテリーに充電した電力が抜けてしまったり、正常な量にならなかったりしてしまいます。
電圧計を接続して測定状態にしたままで、エンジンを駆動させましょう。

エンジンの回転数を変化させながら、電圧計にどのような違いが生じるのかを確認します。
アイドリング状態の時には12.8ボルト、エンジン回転数が上がっている時には14から15ボルトほどの電圧が維持されているのが望ましいといえます。
これぐらいの範囲内であれば、バッテリーの根本的な交換についてはまだ必要ありません。
より良い駆動状態を維持したいと思うのであれば、14.5ボルト以上あるのが最適です。

これらのチェックの結果、もし何かしらの問題があると思った場合には、バッテリーの交換を行っていくことになります。
バッテリーのチェックとメンテナンスは、性能の低下を緩やかにするという意味で極めて重要な意味があります。