ミドルクラスのスポーツネイキッドバイクYAMAHA MT-03
YAMAHA MT-03は、2015年10月10日から発売されているヤマハのスポーツネイキッドバイクです。
2018年からはカラーバリエーションが一新されており、新たに蛍光カラーが加わったことにより、特徴的なマットブラックの車体により映えるモデルとして登場することとなりました。
ちなみに「スポーツネイキッド」というのは、通常のスポーツモデルで採用されているフルカウルタイプと異なる駆動部が表から見えるようになっているタイプのことで、シャープで敏捷性を感じさせる見た目からオフロードのような雰囲気も感じられます。
ライバル車種となっているのはホンダのCB250FやカワサキのZ250といったモデルで、いずれもフルカウルが搭載されています。
そこで新たにヤマハが登場させたのがYAMAHA MT-03というスポーツネイキッドモデルだったというところがユニークな点と言えます。
YAMAHA MT-03およびMT-25は同クラスのバイクの中でもトップレベルの動力性能を備えており、ベースとしてYZF-R25/YZF-R3というスポーツモデルのエンジンが採用されていることもあり、ヤマハを代表するバイクと言ってもよい傑作として仕上がっています。
ヤマハ公式によるYAMAHA MT-03のコンセプトは「大都会のチーター」ということで、MTシリーズを通したコンセプトである「Torque&Agility」という路線を踏襲しつつもより普段の乗車を楽しみやすく作られているのがわかります。
中でも評価が高いのはハンドリングのしやすさで、路上の変化を避けるための急なハンドル操作にもバランスを崩すことが少なくすぐにもとの乗車姿勢に戻すことができます。
エンジン性能も250ccクラスで重要になる低~中速域のトルクの太さが感じられるようになっていて、スピードを落として走行しがちなワインディングロードにおいても力強い走行が可能です。
脚付きの良さと車体の軽さが特徴
見た目からはスポーティさが感じられるYAMAHA MT-03ですが、意外にも乗車をしてみると脚付きがよく身長のそれほど高くない男性でもしっかり脚付きをすることができます。
また車体重量もフル装備で165kgと軽めに作られていることから、女性ライダーにとっても選びやすいモデルとなっています。
MTシリーズ全体で共通しているのが特徴的なフロントマスクで、中央のヘッドライトの上につり目型の細いライトがつけられているところに開発者のこだわりを感じます。
前述のようにあえてフルカウルなしという構造にしていることもあり、その分視野の広さを感じられる開放的な乗車景色となっています。