ヤマハスクーターのシンボル
ヤマハではいろいろなスクーターを販売していますが、その中でも代表的な車種として広く知られているのがヤマハトリシティ125です。
2014年に発売されたのですが、フロントが2輪になっているのが大きな特徴です。
3輪仕様になっているので、従来の2輪スクーターと比較して圧倒的な安定感があります。
水冷SOHC4バルブ単気筒エンジンを採用しているのですが、令和2年の排出ガス規制に適合しています。
燃焼室がコンパクトになって燃焼効率を高めていますし、吸気バルブを拡大することで吸気効率をアップさせました。
一方、シリンダーヘッドは冷却経路の最適化に努めた結果、トラブルの起こりにくい信頼性の高いエンジンに仕上がっています。
エンジン始動時はスターターモーターで走行時はジェネレーターとなる機構を導入しているのも、ヤマハトリシティ125の特徴の一つです。
これによってエンジン始動がかなり静かになって、周囲に迷惑をかける心配もなくなりました。
3輪バイクとして登場
ヤマハトリシティ125含め、トリシティシリーズは3輪バイクのシリーズになります。
「ニュースタンダードシティコミューター」というコンセプトの下で、3輪以上の車両開発を手掛けるようになりました。
その結果誕生したのが、このトリシティシリーズというわけです。
2013年に東京モーターショーに出展したのを起点として、2014年3月にはトリシティを発表しました。
翌月にはタイヤマハモーターというタイの現地法人にて、製造販売が開始されました。
ヤマハトリシティ125は、海外で広く販売されています。
アジアやヨーロッパのほかに、オーストラリアやニュージーランドでも取り扱っています。
一般の二輪車と同じ感じで車体を傾斜させてコーナリングできるような構造になっていて、世界的に支持されているバイクです。
フロント2輪を感じさせない乗り心地
フロントが2輪になると、どうしてもハンドルの取り回しに苦労するイメージがあるかもしれません。
しかしユーザーの評価を見てみると、多少タイヤの重みを感じるようですがそこまで不便に感じないという意見が多いです。
ほぼ従来の2輪車を運転しているのと同じような感覚で取り回しできます。
エンジンの加速力を評価する意見もしばしば見られ、停止状態からアクセルを吹かすと素直にエンジンが吹け上がっていくといいます。
法定速度に達するのも非常に速いです。
また、運転しているときにエンジンの振動はほとんど感じないのもユーザーの間で好感されている特徴の一つです。
ですから、長時間ツーリングをしてもそこまで疲れないといいます。
街乗りのような普段使いから長距離ツーリングまで、幅広く活用できるスクーターといえます。