KYMCO GP125iの特徴
「GP125i」は、台湾のメーカー「キムコ」が2018年に発売した125ccスクーターです。
2018年といえば日本では原付二種AT免許が2日で取れるようになった年で、国内のメーカーはそれに合わせるように原付二種のラインナップを充実させました。
実際、通勤や通学、買い物など日常の移動手段としてぴったりのサイズであり、バイクメーカーにとっては競争の激しいカテゴリーです。
そんなところにキムコのGP125iが、非常に安い価格を引っ提げて入ってきたのでした。
2022年現在の定価は214,500円(税込)ですが、2018年発売当時は税込価格が18万円台でした。
新車価格が20万円以下というのは、国内では原付一種のクラスでしょう。
それを考えると、今の価格も原付二種のカテゴリーでは非常に安く、日常の足としてこの安さは魅力でしょう。
GP125iは、前後輪とも10インチホイールを履いています。
石畳や未舗装道路の多いヨーロッパや東南アジアでは、14インチぐらいのサイズが一般的です。
ということは、このサイズは台湾や日本、中国をメインターゲットにした戦略だと考えられます。
実際、サスペンションもごくベーシックなもので、コストダウンと軽量化を図った選択でしょう。
そのため耐衝撃性はそこまで高くなく、未舗装道路をブイブイ走らせるのには向いていません。
舗装道路での街乗りメインにふさわしい1台です。
GP125iのサイズは、全長×全幅×全高が1,810×705×1,100mmとなっています。
このセグメントでは最もコンパクトな部類に入るでしょう。
狭い道にはぴったりですし、駐車スペースも多く必要としないので都会のライダーに向いているのではないでしょうか。
KYMCO GP125iの魅力
GP125iのエンジンは6.5kW/7,000rpmという最高出力で、125cc未満クラスのなかでも特に高いわけではありません。
しかし走り出しの加速性能は非常に高く、もっと出力の高いマシンよりも優れています。
これは、GP125iが軽量化に成功したことが理由です。
エンジンの性能の高いマシンよりも、信号の多い街中では出足に優れているGP125iの方が乗りやすいのではないでしょうか。
また、タイヤが小さいので曲がり角も難なく曲がれます。
峠のコーナーを攻めるような乗り方には向きませんが、街中で乗る分には何の不都合も感じないでしょう。
それに、取り回しが良いのもGP125iが街乗りに優れている理由です。
シート高が原付二種のスクーターとしてはかなり低く、背の高くない人でも足がしっかり地面につきます。
跨った状態でバックするのも簡単で、通勤、通学、買い物などの日常シーンでこの手軽さは大きな魅力ではないでしょうか。